NAWATE プロジェクト
岡山駅西口から徒歩15分。奉還町商店街の先、奉還町4丁目のエリアは舗装されていない路地、古い建物、銭湯がある生活感が残る地域にて、2013年1月からスタートしたNAWATEプロジェクト。
このプロジェクトは、奉還町商店街に面する大きな空き家をリノベーションし、新旧の関係が混ざり合う場をつくるプロジェクトとして、ココロエがディレクションと設計を行いました。
2012年秋から、戦後すぐに建てられてた肉屋などが入っていた建物をリノベーションすることになり、このエリア(旧畷(なわて)元町)と関わり始めました。元肉屋の建物は鳥居が建物の正面にへばりくシンボリックな建物で、 NAWATEと名づけられ、この建物を起点としてこのエリアを掘り起こしていこうと、興味がありそうなデザイナーやアーティスト、学生など多様なメンバーに声をかけ、私たちココロエがコーディネーターとして、建物の使い方、改修案、イベント、テナント募集などを進めていきました。
度重なる増築で雨漏りなどのひどかった部分を減築し、中庭をつくり、ゲストハウス「とりいくぐる」と小さな店舗からなる複合施設NAWTEは、2013年の7月にオープンしました。
「とりいくぐる」は、国内外の旅人がゆっくり過ごせるリピーターの多い宿になり、常連さんによる持ち込みイベントも増えていきました。その後「町のラウンジ」としての機能が手狭になったことから、50mほど駅寄りの地にあった元パン屋の建物を、みんなでリノベーションし、2016年9月「奉還町4丁目ラウンジ・カド」をオープンさせました。カドはさまざまなことを受け入れていく場として成長中です。
ココロエでは、NAWATEの改修設計・NAWATEプロジェクトのコーディネート&事務局、とりいくぐるやラウンジ・カドの改修サポート、イベントを企画・運営のサポートなどを行ってきました。また、ココロエスタッフが主体となって、ウッドデッキづくりやストリートファニチャーづくりのワークショップ、オープン前のカドでトークイベントの企画などを行ってきました。地域の方とのプレコミュニケーションとして、中庭づくりやゲストハウスの内装作業をイベント化し、入居者とボランティアとの協働作業でつくりました。
竣工以降は、入居者が中心に、少しずつ地域に溶け込みながら、イベントなどを行っています。
現在、とりいくぐる、ラウンジ・カドの管理運営は、ココロエの代表片岡も会社立ち上げ時から役員に入っている「合同会社さんさんごご」にて担っています。
2020年の夏にはココロエがラウンジ・カドの2階に転居し、NAWATEの庭づくりや屋外家具づくりなどのサポート、「まち・カド学校」のイベント企画など様々、連携しています。
NAWATEプロジェクトホームページ