株式会社ココロエ

WORKS

出石町の住宅

2016年8月竣工
新築 住宅(2世帯住宅)
建築地:岡山市北区
延床面積:122.11㎡(36.93坪)延べ床面積:170.88(51.69坪)※デッキ含む
構造:木造3階建  構造設計:満田衛資構造計画研究所

敷地は間口4.6メートル、敷地奥は左に広がるL字型変形狭小地で防火地域内にあった。ご家族所有の既存の建物のリノベーションから始まったプロジェクトだったが、耐震等の調査をし、子育て世代が住まわれる将来性から建替えすることになり、地盤補強の建築コストを考慮し、木造を選択した。防火地域であったこともあり、当初は2階建てでのボリュームを検討していたが、計画中に建築基準法の告示で新たに木造耐火構造の基準ができたため、3階建ての木造耐火構造で計画することとなった。

3方を高い建物に囲まれた敷地だったので(設計中に北側隣地の5階建てが解体、売却された)上部から光を入れること。 駐車場2台のスペースを確保し、 ボリュームを確保するために、2階にルーフバルコニーとストリップ階段、2階のリビングの上部にはボイド沿いに吹き抜けを設けることで、コンパクトに光が下階に落ちる空間とした。

1階は、グラフィック等のデザインの仕事をされるご夫婦が将来的に自宅で仕事ができるようにエントランスと繋がった土間スペースとし、籠って仕事ができるワークスペースはルーフバルコニーの下に設置している。階段脇に洗面台があるのは、製作に絵の具などを使われるためである。2階はルーフバルコニーを挟んでダイニングキッチンとリビングが対面する形状で、3階と1階の奥に個室、3階に水廻りを配置している。コンパクトであるが、居場所があちこちに点在しながらも家族の様子を感じる空間になっている。

(photo by  後藤健治)