敷地は豪雪地帯である中山間部にあり、大きな敷地におおらかな建築をつくることを目指した。大屋根と下屋を互いにかけ、大空間に変化をもたらすとともに屋根のかかる屋外空間をバッファーゾーンとして広い庭に繋がる計画である。道路に面した南面の庭に繋がるテラスはパブリックなスペースとして、東面のデッキスペースは浴室やキッチンからもアクセスができ、洗濯などの家事同線を配慮している、プライベートなスペースとなっている。屋根の余剰空間に個室を配しているほか、1階には和室や家族全員分の洋服の収納ができるファミリークローゼットを設けている。

インテリアはスタイリッシュの中に温かみの感じるように木部には自然塗料の竹酢液を塗布し、色味に統一感をもたせている。

(photo by　カヤノユウイチ)